お盆も過ぎた8月21日〜8月23日の3日間、ツーリングに出かけてきた。
キャンプ道具を始め、こまごまと準備するひとときは、いつになっても気分が高揚する。
前日の夜は、楽しみすぎていつもなかなか寝付けない。まるで遠足前の小学生だ。
AM6:00、我が家を出発。
今日は一気に田沢湖周辺まで走る。
そして、すでに一足先に2日まえからツーリングを始めているいつもの相棒、旧友Tと合流する計画だ。
高速で一気にふるさとの山形県上山市まで走り、そこからはR13でのんびり北上し秋田県へと入る。
暑いことは暑いものの、予想していたほどの猛暑ではなく意外と走りやすい天候。
予定よりだいぶ早く田沢湖まで着いてしまいそうなので、途中で旧友Tに連絡を入れ、合流地点を雫石の道の駅にする。
14:30まえ、道の駅雫石あねっこに到着。
駐車場に入り、バイクを停車させたその瞬間、盛岡方面から走ってきた旧友Tも到着。
お互い別方向から来たにもかかわらず、1分と違わない合流だ。
やっぱり30年近く一緒にツーリングしているだけはある。
二人ともまだ昼食を食べていなかったので、R46沿いの峠の茶屋で軽く食べることに。
ツーリングには、こういう風情のお店がいちばんだ。
いつ見ても、2台ともかっこよい。たまらない。
お客は我々だけ。流行りの(?)3密とは無縁だ。
川の向こう岸を、秋田新幹線が新幹線らしからぬのんびりしたスピードで走ってゆく。
素朴なおでん。器もテーブルもテーブルの上の備品も、何もかもが最高の風情だ。大満足。
田沢湖に来たときは、いつもなら田沢湖畔のキャンプ場に泊まるところだけれど、今回はより涼しくて人がいなそうな休暇村乳頭温泉のキャンプ場に泊まることに。
幸い、ガラガラ。
最高の林間サイトにテントを張ることができて大喜び。
やっぱり、キャンプはいいよ。
人混みとは無縁だし、涼しいし、炭火で焼く肉もうまいし。
焚き火してもちょうどよいくらいの涼しさで、最高。
しかしこの後、寝る前になって雨が。
最初は霧雨程度かと思っていたら、だんだん本降りに。
結局一晩中降り続いたみたいだ。
テントを叩く雨の音で、この晩はなかなか寝つけなかった。
で、翌朝。
目が覚めたらなんと7:22だった。
キャンプで起きる時間としては、異例の遅さだ。完全に寝坊だ。しまった・・・。
テントを開けて外を見てみると、なんと旧友Tはもう荷造りしているではないか。
ちくしょう、なんで起こしてくれなかったんだ。自分ばっかりさっさと荷造り済ませちゃって。
「おまえのはそのでっかい箱に放り込めばいいだけだから楽でいいじゃん。」
いや、そりゃそうかもしれないけどさ・・・。
というわけで、僕もあわてて、いや、そんなにあわてずによっこらしょっと撤収。
雨は上がっているものの、地面はびしょ濡れだ。
当然、テントも濡れたままの撤収だ。
走り始めて、最寄りのコンビニで朝食。
すると、軽トラに乗った通りすがりのおばちゃんが、突然我々に缶コーヒーをくれた。
驚いて聞いてみると、息子さんもバイクに乗っているから、バイクで旅している人を見かけるとなんだかうれしくなってね・・・、とのこと。
いやいや、こちらこそうれしいです。
どうもありがとうございます。
R105を北上していく途中に、「根子」という集落がある。
国道からわき道に入り、トンネルを抜けると眼下にその集落が見渡せる。
かつての「マタギ」文化の中心地だったところだそう。
文句なしの「里山風景」だ。
内陸部から西へ進路を変え、日本海に面する八郎潟に出る。
もう何度も来ているけれど、まるで北海道のような雰囲気だ。
どこまでも続く直線道路。そして、その両側には見渡す限りの田んぼ。
あまりにもいい天気だったので、ここ大潟村のことをもっと知りたくなってきた。
だけど今回は時間の都合で、八郎潟のある大潟村はほぼ素通り、男鹿半島も泣く泣くスルー。
いや、泣いてなんかいたら、なまはげに追いかけられちゃうな。
近いうちにまた来よう。
秋田港を通りながら南下し、道の駅で昼飯休憩。
その間、昨夜の雨でびしょびしょになったテントを干しておく。
二泊めは横手のちょっと北、雁の里ふれあいの森キャンプ場。
隣接する公園には、平安的な橋がかかっていた。
買い出しから帰ってきて、夕飯の支度を始めようとしていたら、なんと同じ1150GS、しかもアドベンチャーがやってきた。
聞けば、北海道帰りの方だった。
自分と同じバイクを見る機会なんて滅多にないので、ツーショット写真を撮らせていただいた。
いつもと同じように肉を焼いて、たらふく食べてほどよく酔っ払う。
この晩は、油断して標高の低いキャンプ場を選んでしまったので、ちょっと寝苦しい一夜になってしまった。
今回の走行距離、1206km。
八郎潟と男鹿半島をゆっくり周れなかったのが残念だったけれど、久しぶりのキャンプで十分に楽しめたツーリングだった。
・・・なんて言いつつ、やっぱりあらためて八郎潟と男鹿半島をじっくり走りたくなったので、この2週間後、もう一度秋田へ向かうことになるのだった。
(つづく)
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