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ひさしぶりに、ふるさとかみのやまに帰ってきた。

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相変わらず、ひっそりと静かにそのままな、かみのやま。

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上山市のホームページによると、現在の上山市の人口は、30,503人。(平成30年11月30日現在)
30,000人を割っていると思っていたけれど、かろうじて30,000人を超えているようだ。

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大人になってからは、たまに里帰りするたびに、こうして市内をうろうろと散歩するのが楽しみになった。

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かみのやまは、干し柿の名産地だった。

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こどものころによく通った路地。一度も通ったことのなかった小径。

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新しいものはほとんど何一つないけれど、そのかわり、ずっと忘れていたものや、ずっと忘れていた光景にふと出くわしたりする。
それが、やっぱりうれしい。IMG_4017
子どもの頃は、全く気にも留めなかったディテールが、いちいち、気になる。

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空き家になって久しいと思われる建物も多いけれど、かみのやまにはほんとうに古い建物がよく残っている。

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こうした古い建物たちは、遅かれ早かれ取り壊されてしまうのだろうけれど、失われたら最後、もう二度と見ることができないだろう。
そう思うと、一軒一軒の建物が、ほんとうにに愛しく思える。

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かみのやまは温泉地なので、市内にいくつか共同浴場がある。
だけど、時代の流れか、そのうちの一つ、「中湯」はすでに営業を終えてしまっていた。


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統計によると、かみのやま温泉の観光客動員数は、平成4年(1992年)の156万4千人がピークだったようだ。
平成28年(2016年)には、半数以下の65万6千人まで減少している。


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かみのやまに限らず、いまや全国的に、ごく一部を除いては、温泉地の観光客は減少の一途を辿っている。
余暇の過ごしかたやライフスタイルの変化、といった言葉で片付けてしまうのはあまりに浅はかかもしれないけれど、仕方ないと思う反面、やはりどこか寂しい気持ちになってしまう。
かみのやまでも、新たに数軒の旅館が廃業を余儀なくされていた。

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ここは、子供のころ毎日のように通っていた模型屋さんだったところだ。
いまこうしてみると、なんて小さいお店だったんだろう。
でも、ここには、当時の僕の憧れが、全て詰まっていた。
プラモデル、工作セット、ラジコン・・・。
ここが、僕にとっての「聖地」だった。

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あれから40年弱。
世の中は、いろいろ、変わった。
だけど、こうして歩くと、僕自身は何も変わっていない気がする。
気持ちは、すぐにあの頃の自分に戻ってしまう。

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旧友Tと呑んで、ラーメン屋に入った。
入口をくぐると、親子連れのお客さんが「店主はいまちょっと出てますよ。すぐ戻ってくるみたいですが」。
ほどなく店主夫妻が買い物袋をぶら下げて戻ってきた。
いいなぁ、こういうの。とにかく、いい。
呑んだ後のラーメンも、もちろんこのうえなくおいしかった。

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ふるさとは 遠きにありて 思ふもの。

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ふるさとを離れて、早30年弱。

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歳をとるにつけ、やっぱりここは自分の「原点」なのだとつくづく感じる。

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今年の4月で閉店した、父が長年勤めた本屋
いまは、「テナント募集」の張り紙が寂しそうにしている。

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斎藤茂吉記念館に立ち寄ってみた。
(当然ながら)、こどもの頃には全く興味のなかった場所だ。

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改めて考えると、かみのやまは、こんな素晴らしい人物を輩出した場所でもあったんだ。

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静かに、じっくりと館内を見学して、ロビーに戻ってきたところで、職員の方から
「お客さま、窓の外を・・・」と声をかけられた。
窓の外には、夕日に赤く染まった蔵王が輝いていた。

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なんてきれいな山なのだろう。

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夕日に染まる雄大な蔵王を見ていると、なんだか自分が「おかえり」と、ふるさとに暖かく迎えられているような気が、した。