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さて、上陸六日め。

早く書いてしまわないと、記憶がどんどん飛んで行ってしまう・・・。

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朝、キャンプ場で荷物をパッキングしていたら、パニアケースのヒンジが壊れてしまった。
この部分は樹脂製なので何だか頼りなく、以前からいつかぶっ壊れるんじゃないかと思っていたのだが、ついにそのときがやってきてしまった・・・。
いくらアルミ製だからといってもこの「フタ」はそれなりの重さがあるわけで、こういった強度と耐久性の必要な部分に樹脂を使う設計は、正直ちょっといかがなものかと思う。
実際、このモデルがデビューした2003年のモーターショーでは、華々しく展示されていた車両のパニアケースがさっそくものの見事にぶっ壊れていたくらいだし。

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ま、このくらいのトラブルを気にしていたらツーリングなんてやってられない。
とりあえずゴムロープで縛って、今日も出発。
天気は残念ながら曇りで、降られるかもと思えるような残念な空の色。

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この日最初に寄ったスタンドで、青のホクレンフラッグを手に入れて、ついに4色コンプリート。

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中富良野から道道135を経由し、R452を南下していく。
ツーリングマップルには、「民家GS皆無の道。携帯電話不通区間。熊・鹿の出没注意」と何やら物騒な注釈がついていたものの、実際に走ってみるとそれほど「山奥感」もなく、快適に走れるいいルートだった。
夕張の手前で、ひっそりと佇むラッセル車を発見。
ちょっと立ち寄ってみることに。

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ここは、「南大夕張駅」があった場所らしい。
リンク先の説明によると、1987年に廃止、2007年に近代産業遺産に認定されているとのこと。

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その昔、この辺りは「三菱大夕張炭鉱」で栄えていた場所のようだ。

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僕の住むいわき市も、かつては炭鉱で栄えた町ということもあり、往時の石炭産業(やその遺構)には少なからず興味がある。

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「炭鉱長屋」やこういった廃線跡、ズリ山などの遺構を目にするたび、僕の頭には芭蕉の詠んだ「夏草や兵どもが夢の跡」という句が浮かぶ。

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かつてそこが人々で賑わっていた場所であればあるほど、いなくなった後の静けさは何倍にもふくらむ気がする。

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夕張といえば、「幸せの黄色いハンカチ」。

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当時の僕はこの映画をまだ見ていなかったのでそれほど感情移入して見た記憶はない。
いまなら健さんの不器用なカッコよさがすぐに浮かんでくるのだが。
ただ、すでにこの頃から「廃れた」物事に関する興味は持っていたような気もする。

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改めて入り口まで行ってみたものの、(有料になっていたし)、なんとなくまぁ、いっか。
という気分になり、中に入ることなく、遠目にあのハンカチを眺めてその場を去った。


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残念ながらメロンをくくりつけるスペースもない我々は、夕張を通過し、千歳で若干迷子になりつつ支笏湖を抜けて、羊蹄山方面へと走った。
途中、「きのこ王国」という大きなドライブインがあったので、そこで小休止。
きのこ汁が一杯100円というお求めやすさだったので、ありがたくそれをいただく。


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今日は昨日と一転、天気が悪くて今にも降り出しそうな空。

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ほんとうなら、いまごろこんなふうに羊蹄山がきれいに見えているはずなのに、なんにも見えない・・・。

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楽しみにしていたニセコパノラマラインは、すさまじいガスで全線視界ゼロ。
パノラマの中を絶叫しながら爽快に駆け抜ける予定だったのに、あまりの濃霧で30km/hくらいでおそるおそるノロノロと匍匐前進で進むしかなかった。

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天気がよかったらニセコ、羊蹄山周辺でキャンプしたかったのだけど、こんな天気なので下界に降りることにして、一路今日の宿を求めて積丹半島へ。
そしてたどり着いたのは、泊村の盃野営場

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無料なのに、炊事場もトイレもとてもきれい。
先客は、つくばから来たというカブ110に乗った初老のおじさんひとりだけ。

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いつものようにささっと設営を済ませて、すぐそばの温泉へ。

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素朴な佇まいの、静かで小さな宿。

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振り返ればそこは日本海。
お風呂も当然、オーシャンビューの露天風呂で最高だった。

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北海道最後の夕飯は、やっぱりジンギスカンで。

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こんな毎日を過ごしていると、普段、我々の周りはいかに「あってもいいけどなくてもぜんぜん困らないもの」で溢れかえっているかがとてもよくわかる。
楽しい人生を送るのに必要なものって、意外と少ないものだ。

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ということで、本日の走行距離、340km。
明日はいよいよ北海道最終日。

(つづく)