IMG_19698
先日、突然パンダ号のヘッドランプが点灯しなくなってしまった。
夜だったので、とても困った。
症状を観察してみると、ロービームがまったく点灯しないいっぽう、ハイビームは問題ない。
ロービームは左右ともに点灯しないので、まず球切れの線はないだろう。
次に、ヒューズを点検してみるも、これまた問題ない。
初めて気づいたんだけど、ヘッドランプのヒューズは左右独立なんだね。
考えてみたらあたりまえなのかもしれないけど、妙に感心してしまった。

IMG_1967
仕方なく近くのスーパーまでポジションランプのままノロノロと走り、そこでガムテープを買ってレンズの上側を目張りして、ハイビームのまま家まで帰ってきた。
球切れでもヒューズでもないということは、そう簡単には原因はわからないだろう。

IMG_1968
肌色のガムテープではあまりにヒドイ顔なので、とりあえずこんなふうに黒いガムテープで目張りしなおしてみた。
なんだか眠そうな顔になってしまったが、仕方がない。
この状態で(若干対向車に迷惑をかけてしまいながら)数日を過ごし、本日時間ができたのでやっと修理にトライしてみた。

IMG_1998
まずは、困ったときの頼みの綱、Haynesのマニュアルをひっぱり出して、配線図とにらめっこ。
僕は電気関係は得意ではないので、ちょっと気が重い。
症状と配線図から推理するに、どうやらハイ/ロービームの切り替えスイッチ周辺が怪しそうだ。

IMG_1976
さっそくハンドル周りをバラしにかかる。

IMG_1977
ステアリングコラムレバーの2つのコネクタのうち、一方が硬くてどうしても外れない。
半ば破壊させながら、強引に外す。
こんなに外れにくいってことは、もしや・・・、

IMG_1979
おっ!

IMG_1997
ロービーム線の接点が見事に焼けて腐食しまくっているではないか!
原因はこれだ。ここで導通不良になってしまっていたのだ。

IMG_1981
ということで、とるべき処置はこのコネクタのまるごとリプレースだ。

IMG_1983
近くの用品店で適当なコネクタを買ってくる。

IMG_1984
このコネクタは7極なのだが、あいにく6極のコネクタしかなかったので、余った1本は単独ギボシで対応。
一本一本端子をつけるこんな細かい作業は正直めんどくさいけれど、地道にやる。

IMG_1987
こんな感じで新しいコネクタに。

IMG_1982
ついでなので、ウインカーキャンセラーやホーンボタンの接点部なども、古いグリスを洗浄してグリスアップしておく。

IMG_1985
仮組みして、いざ動作確認。

IMG_1989
やったー。なおった。

IMG_1990
ガムテープを剥がして、修理完了!
こうして、危うく失明しかけたパンダ号のヘッドランプは無事に復活した。

ちまちました作業はめんどくさかったけれど、謎解きを含めて、なかなか楽しめた今回の一件だった。

いやぁ、ふつうにヘッドランプが点くのって、すばらしいことだなあ!
これで夜道も安心だ。

こんなふうに、僕とパンダ号は相変わらず非常に低次元の事象で一喜一憂しているわけだが、最近のヘッドランプ関連の技術革新は凄まじいものがある。

光源はHIDどころか、いつのまにやらLEDもだいぶ普及してきたし、レーザーだって出始めている。
光軸制御技術もかなり進んできていて、我が家のハイゼット号にすら電動レベライザーがついているし、ヒカリモノに拘るAudiのマトリクスLEDライトなんて、もう相当にマニアックな制御だ。
デイタイムライトも、いまやほとんどのクルマに装備されている。
オートライト機能ももうすぐ義務化されるようだし、さらなる安全を求めて、今後もいろいろと高度化、複雑化していくのだろう。
いっぽうで、それを操る人間のほうは、技術の進歩に身を委ねすぎて、どんどん鈍感になっていきそうな気がするのは単なる思い込みだろうか。

超ローテクだけど、シンプルでわかりやすくて、何かあっても自分の手でなんとかできる範囲のしくみで成り立っているパンダ号は、僕のような旧タイプの人間にはほんとうにちょうどいい。