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今日は田植えのお手伝い。
朝方は風も強くて肌寒かったものの、日中はいい陽気になって田植え日和の一日になった。
といっても、田植えの主役である、写真のイセキ新型さなえ号を操縦することは、残念ながらぼくにはできないわけだけど。

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田植え前の田起こしや代かきに活躍する、トラクタ。
最近のトラクタにはオーディオもエアコンも装備されていて、とてもリッパだ。
「力強い機械」という感じでたいへんかっこいい。
なにより、やっぱりタイヤがステキだ。

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ビニールハウスにずらりと並んだ苗。
いやぁ、美しい。

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ぼくの役目は、雑用全般。
ハウスの苗を、こんなふうに軽トラに載せて、田んぼまで運ぶ。
1列15枚 x 4列で、いちどに苗箱60枚を積むことができる。

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苗のほかに、肥料や除草剤も必要だ。
そういえば昔、小学生だったころは、この肥料袋にヒモをつけて、冬はソリ遊びをしたものだった。
丈夫だしよく滑るんだよね。

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畦に苗箱を並べ、田植え機に肥料や薬剤を補給しながら田植えは進んでいく。

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整然と植えつけられていく苗と、水面がキレイだ。
自分でも田植え機を操縦したくなってくる。

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畦や土手に生えているコゴミをえい坊が採ってくる。
おいしい天ぷらになっていただくのだ。

苗箱を運んだり、肥料を運んだりと、力仕事が多いからもちろんそれなりに疲れるけれど、広々とした田んぼで働くのはとても清々しく気持ちがいい。
外の空気を吸いながら、お日さまの下でみんなで食べるお昼の弁当もめちゃくちゃおいしい。

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田植え機の運搬は、いすゞエルフ2t積みがその役を担う。
一連の農機具類というのは、いろいろなところでうまい具合に規格化されていて、素人のぼくでも感心することが多い。もちろん、田植え機のサイズもこのトラックにぴったり収まるサイズになっている。

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田植えを終えた夕方、356をひっぱりだして、田んぼ沿いを少し走ってみた。
程よい疲れを感じる身体で、気持ちいい風を浴びながらドライブするのは、例えようもなくいい気分だ。


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田んぼの話題でいい機会だから、米作りの流れをさらっと追ってみようと思う。
田植えが終わると、雑草との戦いが始まる。
イネとそっくりなヒエを取り除いたり、畦道を草刈機でキレイに刈ったり。
これまたかなり体力を使う仕事だ。
とはいえ、この草刈機で草を刈るのは、じつはとてもおもしろい。
慣れるまではなかなかうまく刈れないんだけれど、コツをつかめば、リズムよくサッ、サッと刈れるようになってくる。草ぼうぼうのところをキレイに刈っていくのは、薪割り同様、やってみないとなかなかわからない楽しさだ。


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ちなみに、草刈機にはこんなふうに押して歩く「畦道専用マシン」もある。

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こまめに草刈りや雑草取りを繰り返し、水の調整や肥料、除草剤などの世話を経て、稲穂が黄金色になってくる頃、いよいよ収穫の時期がやってくる。
そこで登場するのが、このコンバインだ。
間近で見ると、まさしく戦車級の迫力。

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この巨大なコンバインはさすがに2tトラックでは運べないので、トラクタでトレーラーを牽引して運ぶ。
なんてかっこいい、この雄姿。

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コンバインで脱穀された籾を運ぶコンテナを組み立てる。
軽トラ、2tトラックにそれぞれぴったりフィットするサイズだ。

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たくましく、ずんずんと稲穂を刈り取っていくコンバイン。
稲穂が倒れたりしていると、なかなかスムーズにいかずに苦労することもある。
大海の中を突き進む大船を想像してしまうような光景だ。

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コンバインに溜まった籾を、トラックにセットしたコンテナに移す。
それにしてもうまくシステム化されてるものだなあ、と感心する。

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稲刈りの時期は、ぼくはこれらのトラックの運転手になる。
籾をめいっぱい載せて運び、乾燥機に移し替え、ひたすら田んぼを往復する。


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コンバインというのは観察しているとホントよくできているもので、こんなものよく考えたな、とひたすら感心する。
複雑な機械だけに、こまめなメンテナンスも必要だ。
一日の仕事を終え、ドロドロになった機構部分の泥を落とし、引っかかったり絡まったりしている稲藁をていねいにほぐし、洗う。

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カバーを開けると、こんな感じだ。
ホント、戦車みたいだと思う。

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また、この時期になると、かかし美女軍団も登場し、毎年、青空の下でめいめいのステキなファッションコーディネートを競い合う。

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一晩、乾燥機で最適な水分に乾燥された籾。
そして、籾すりの工程に入る。

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これが籾すりシステム。
籾から籾殻をとって、玄米にする機械だ。
これまた、よくできている。
農機具って、それぞれがいちいちホント感心する。

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この計量器に30kg入の袋をセットし、籾すりされた玄米を袋詰めする。
体重計みたいになっていて、30kgになったら自動的にストップする。

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袋詰めされた玄米。
パレットにきれいに積んで、フォークリフトで2tトラックに載せる。

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30kgの袋を上げ下ろしする作業は、かなりの力仕事だ。
じわじわと、腰にくる。
昔は一俵、60kg単位だったことを思うと、それはそれは・・・。

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積み込み完了!
そしていよいよ、米屋へ出荷だ。


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米屋さんに到着。同じようにフォークリフトで降ろした後・・・、

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一袋一袋、全数、放射能検査を行ったのち、精米される。

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そうしてやっと、こんなふうに店頭に並ぶ。

一人の日本人として、ぼくも大好きな「米」は、こんなふうにして作られる。
大部分が機械化されたいまでも、決して楽なことではない。
機械化される以前を想うと、ちょっと想像を絶するくらいだ。

いまは、その気になれば比較的なんでも簡単に手に入る世の中だ。
それはそれで間違いなく、すばらしい。
だけど、それと引き換えに、いろいろなものの「価値」が、どんどん見失われやすくなってきているような気もする。

価値観の変化、時代の変化、といえばそれまでなのだろうけれど、そうじゃない気がする。

青空の下で田んぼを見ていると、そんなふうに、いろいろな想いが頭をよぎる。

今日もおいしくご飯が食べられることに、ホント、感謝だ。

そういえば、我が家では長らく炊飯器を使っていない。
毎日、圧力鍋を使って炊いている。
これがまたおいしいので、機会があれば、ぜひお試しを。