先日のツーリングに続いて、再び会津のほうを走ってきた。
今回も、半分スタンプラリーが目的のような、日帰りソロツーリングだ。
朝、走り出してからずっと、なんだかパッとしない天気で肌寒かった。
天気予報では、晴れて気温も上がるはずだったのに。
今回のコースは、南会津方面。
このあたりを走るのはずいぶんと久しぶりのことだ。
この峠を越えたのは、10年ぶりくらいだろうか。
1.5車線くらいのくねくね道が続く、典型的な400番台の国道。
少しは道路改良されているかと思いきや、まったくもって以前のまま。
でも、ぼくはこういう風情の道が、大好きだ。
日本の里山を縫うように走る道。沿線に点在する古い集落。
たまらなく、好きだ。
昭和村にある、旧喰丸小学校。
以前通りかかったときに偶然見つけたのだけど、その佇まいに感激したものだった。
今回は、ここを再び訪れるのがもう一つの目的でもあった。
あとから調べてみたら、前回訪れたのは2005年の晩秋だった。
いまも取り壊されずに残っていて、ほんとうによかった。
・・・と思っていたら、ここは2012年の映画「ハーメルン」のロケ地に使われたのだそうだ。
そのおかげかどうかわからないけれど、いまもこうして再びその姿を見ることができたのは、素直にうれしい。
こういった建築を保存維持するのは大変だろうけれど、できる限り保存されることを願う。
無味乾燥で、人間的な暖かみのかけらも感じない建築や都市は、正直、たくさんだ。
ここに着いたころにはやっと気温も上がり始めてきていたので、校庭のすみに腰掛けて、持ってきた弁当でちょっと早めのお昼ごはんにする。
いまはひっそりしているここも、かつては元気に走り回るこどもたちの声が響き渡っていたのだろう。
そんな光景を頭に思い描きながらお弁当を食べた。
この写真は前回訪れたときのもの。2005年の写真だ。
校庭一面に、イチョウの黄色い絨緞が敷き詰められていた。
当時はまだ体育館も残されていたけれど、残念ながらこの体育館はすでに取り壊されていた。
板壁の風合い、木枠の窓。美しい。
このときは、以前のえい坊の愛車、ロードスターでドライブしたんだった。
ノーマルタイヤで行ったのに、途中から雪景色になってちょっとびっくりした記憶がある。
約10年ぶりに再訪した今回。
10年なんて、あっという間にも思えるいっぽうで、いろんなこともあったなぁ、と思う。
記憶に残る風景や光景を、長い時間を経たうえでもう一度目にすると、いろいろと感慨深い。
思い出に残る風景は、やっぱり、願わくばずっとそのまま残っていてほしいものだ。
ところで、福島県内を走っているとやたらと目につくのがこの福島空港への案内標識。
決まって、ものすごく意外な場所に設置されている。
125kmってさあ・・・。この場所で福島空港への道を案内する意味、どれだけあるのさ。
そんな、今回の日帰りノスタルジック弾丸ツアー。
全行程、400kmちょっとでした。
コメント
コメント一覧 (2)
banbanさんもご存知でしたか。
そうですよね、あの見事なイチョウの木にあの校舎。
本当に美しいと思います。
残すことはなかなか骨の折れることも多いとは思いますが、失われたら二度と戻らないものは大切にしたいですね。