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いま住んでいるところから歩いてすぐの場所に、朽ち果てたクルマが3台仲良く並んでいる。
もう何十年もの間、その場から動いていないと思われ、その朽ち果てっぷりはすさまじい。
しかし、よく見ると、その3台のうち2台は初代ニッサンシルビア、もう1台は2代目ブルーバードなのだ!どちらも、昭和40年前後のものだ。特に、シルビアのほうはお宝だ。
「クリスプ・ルック」と称されたそのスタイルは、当時の日本車の中でも格別な美しさであったのだ。
当時の面影をほとんど失い、ただ自然に還るのを待ちながら、今日も彼らは肩寄せあって、そっと余生を過ごしている。
皆の羨望のまなざしを一身に受けていた、あの輝かしい日々を想いながら。