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てんまどから望むお月さん。

これまで、12名の人間があの場所へ降りたった。いまから40年近くもまえに・・・。

小さいころ、学校でよく「未来の絵」を描かされた。
そのころ、社会的に想定されていた「未来」とは、21世紀、つまり、いま現在あたりのはずだった。
クルマからはとっくに「車輪」が消え、ビルの間に縦横無尽に張り巡らされたチューブの中を浮かびながら疾走する乗り物へと変化しているはずだった。
家にはロボットがいて、家事その他、人間の代わりにいろいろ働いてくれているはずだった。
鉄腕アトムなんかも、家電量販店の店頭に、ずらっといろんな機種が並んでるはずだった。
宇宙旅行があたりまえとなり、旅行代理店の店頭には「情熱と氷の世界、太陽系5日間の旅」などというパンフレットがひしめいているはず、だった。

でも、いまのところどうやらまだそれらが実現しそうな気配はない。
たしかに、IT分野においては、あのころの想像をはるかに凌ぐものになっているが、その他はまだそんなに変わっていないような気がする・・・。
それが残念だとは思わないし、どちらかというと、ほっとしていたりするのだが。

無邪気な「未来」像を夢想していたあのころの自分がなつかしい。