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ここ数週間は、週末になっても特にどこにも行かずに、家で過ごすことが多かった。

仕事で疲れてて体調が優れなかったのと、寒くなったのと、いろいろあってどうにも活力が湧かなかったのだ・・・。こういう時期だってあるのだ。いつもお気楽、楽しいことばかりじゃないのだ。

とはいっても、このまま出不精になって、異国でひとり引きこもり生活になってしまうのもかなり問題なので、この日曜は気分転換に、ひさびさ外へ出かけることにした。

なにやら、日本では「鉄道博物館」が新たに開館して話題になっているらしい。

これは、負けてはいられない。

日本がその気なら、こっちだって「鉄もの」で勝負だ!
・・・というわけで、ニュルンベルグの鉄道博物館、DB MUSEUMに行ってみることにした。
(もちろん、たまたま見つけただけだ。べつに、勝負する気などさらさらない。)

ニュルンベルグは、ミュンヘンから160キロほど。
寝坊してしまったので、軽くお昼ごはんを食べてから13時ごろ出発。
びゅんと走って一時間ちょいで到着。この時間距離感覚はとてもうれしい。

日本で160キロの道のりを行くとしたら、高速道路がない場所だったら3時間はゆうにかかる。
学生のころ、大学のある新潟と、実家のある山形はちょうど160キロだった。
あのころ、バイクで何百回も往復したものだが、高速も通ってないので、毎回3時間ちょっとかかっていた。下道をのんびり行くのも大好きだけど、単純に早く移動したいときはアウトバーンは大変便利だ。こうしてお昼過ぎに出発しても、余裕たっぷりなんだから・・・。

話がそれた。

博物館はニュルンベルグ駅のすぐそばにあった。
近くの駐車場にクルマを駐め、いざ中へ。
大人ひとり4ユーロ。リーズナブルなお値段だ。

入口のところにあったレストランの看板に目が留まる。

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Tetsudo - Sushi である。
日本の鉄道マニアもたくさん訪れているのだろうか。

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館内は、実物の車両展示こそ少ないものの、充実した展示内容のようだ。
「ようだ」というのは、まず第一に鉄道に関する知識がないこと、第二に説明がすべてドイツ語で、英語説明がないのでさっぱり読めないことによる。

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蒸気機関車の運転台にも入れる。
鉄の重みを感じるずっしりした質感は、こういう昔の機械全体に共通するものだ。
小さい頃、市役所の公園においてある蒸気機関車に、よくよじ登って遊んだものだ。

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カットモデルで、仕組みを解説。学研の図鑑がそのままリアルな立体になったよう。
こんな感じになってたのだねぇ。

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きらびやかなかわいい機関車。
この時代の機械は、いったいどのようにデザインされていたのだろう。
機能を超えた部分の装飾的な意匠なんて、どんなふうにして考えていたのだろう。
タイムスリップして、設計の現場をのぞいてみたい。

ノイシュバンシュタイン城をつくったルードヴィッヒII世のお召し車両。
お城と同じように、現実ばなれしたおとぎの世界そのもの。

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お約束の鉄道模型コーナーも充実。
子供から老夫婦まで、みんな楽しそうに見ている。

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相変わらずあきれるほど細かい情景描写で、ほんとうに楽しい。
虫めがねですみからすみまでじっくり見たくなってくる。
・・・と、なにやら人だかりができていて、消防車やヘリコプター、パトカーが集まっている一角を発見!

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なんと!UFOが着地しているではないですか!
中から異星人が出てきてるし!
こりゃびっくりだ。TV局まで取材にきてるよ!

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こういう遊び心はすばらしい。
作ったひとたちも、楽しんで作ったのがよくわかる。
こういう仕事って、いいなぁ。

こちらには、各時代を反映した模型が。

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鉄道創成期から・・・、

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時代は進み・・・、

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戦争がすべてを破壊し・・・、

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また新しい時代がやってくる。

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でっかい踏み切りがおいてあるかと思ったら・・・、

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遮断機が下りてきて通路を遮断!なんと大胆な!
でも、もちろんちびっこたちは大喜び。

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ちびっ子向けに改装中の廊下を歩いていくと、突然、併設されている通信と郵便の博物館になった。
すでにけっこう歩いて疲れてきていたので、よっぽどパスしようかとおもったのだけど、せっかくなのでさらっとだけでも見ていくことに。
博物館って、けっこう体力を使うのだ・・・。

電話交換機の歴史。
むかしは、こうして手動で回線をつないでいたんだね・・・。

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それが、だんだん進化して自動でできるようになって・・・、

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こんな、スーパーコンピュータみたいな巨大な設備に成長!

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まぁ、とはいっても、正直、ふつうはあんまり興味をひかない。
ふぅん、リッパだねぇ・・・、というところだ。

しかし!

ここはひとあじ違った。
巨大電話交換機の前にそっと控えめに並んだ電話機で、書かれた番号をダイヤルすると、ひとつ数字をダイヤルするたびに、巨大交換機がものすごい音をたてて実際に動くのだ!
で、ダイヤル完了すると、巨大電話交換機はおもむろにとなりの電話のベルを鳴らす。
これはおもしろかった。
実際、会話もできるようなのだが、いかんせん一人だったのでそれはできなかった。
くやしい・・・。

意外に楽しめた通信博物館であった。

最後は例によっておみやげショップを眺める。
鉄道マニアが泣いて喜びそうな鉄道グッズがたくさん並ぶ。
でも、僕が買ったのは、これ。

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鉄道関係車両用の使用済みナンバープレート。
最初のアルファベットが、「DB」になっている。
(フツウのナンバーは日本と同じように、町を示すアルファベットだ。)
このボロ加減がたまらない。
一枚、なんとたったの1ユーロ!
思わず20枚くらいわしづかみしそうになるのをぐっとこらえて、2枚だけにしておいた。
ガレージに飾ったらいい感じだろうなぁ・・・。