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さて、一夜明けて二日め。

朝起きてみると、期待を裏切るかのように、雪、ゆき、ユキ・・・。

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コースを走っているのは、レースカーどころか、除雪車だし・・・。
せっかくのニュルも、こんな雪では何も楽しめないではないか・・・。

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天気予報でも見ようかとテレビのスイッチを入れてみると、なんと、F1コースの各コーナーに設置されたカメラの映像が映るチャンネルが!これはグッドサービス!

でも、カメラの前を走ってゆくのは・・・、やっぱり除雪車(泣)。
いっそのこと、「除雪車ワンメイクスプリントレース」でもやってくれたら、除雪とレースがいっしょにできて一石二鳥なのに・・・、などとくだらないことを考えてひとりむなしく笑ってみる・・・。

窓を開けてバルコニーに出てみると、これまた寒いのなんの。
マイナス5℃くらいまで下がってそうだ。

やっぱり、来るんじゃなかった・・・。

いやぁ、困った。どうしよう。
今日はまる一日ニュルを満喫するはずだったのに・・・。
あたりにはこれといった観光スポットもないし、どうやって時間をつぶそうかと朝からユウウツな気分。

仕方がないのでとりあえず朝食を食べながら考えようと階下のレストランへ。
しかし、やっぱり何も思いつかないし、雪は一向にやむ気配もない。

とはいえ、部屋に引きこもっているわけにも行かないので、ひとまず部屋を出ることにした。

身支度をしてクルマに乗り込みホテルを出たとたん・・・、ウソみたいに雪はやみ、青空が顔をのぞかせ始めた。これは、うれしいぞ!

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ニュルブルクの目抜き通り(といっても、ものすごく「ちんまり」とした通りなのだが)に、BMW M社のテストセンターがあったので、クルマを駐めてパチリ。

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ここで、M3やらM5やらM6やらの"バイエルンモンスター"たちが日々鍛えられているというわけか・・・。

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その真向かいには、これまたちんまりとしたかわいらしい教会が。

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ニュルブルク城もくっきり見えてきた。

ひょっとしたら、きょうはこの調子で天気が回復し、コース上にもなにがしかの走行車両が現れてくれるかもしれない!という淡い希望を抱きつつ、有名なEinfahrt Breidscheidコーナー(9.5km地点)のギャラリースポットに向かってみることにする。

ナビの助けもあって、意外と簡単に発見。さっそくクルマを降り、コースわきのギャラリースペースまでトコトコ歩く。

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ほぉー!GT4(いまさらですが、ゲーム「グランツーリスモ4」のことですね)で見た景色そのまんまだぁ!
でもやっぱり、実物の迫力たるや、すごい、の一言。
奥の上り坂なんか、まさに「カベ」のように見える・・・。どれだけの勾配なんだ、いったい・・・。

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”名物”の落書きは、車メーカーやクラブなんかに関したものが多いのだけれど、中にはこんなふうに"You are so beautiful to me ! {%ハート1webry%} Shilke ! {%ハート1webry%} "なんて、ノロケちゃってるものもあったりして、ひとつひとつ見ているだけでも楽しい。・・・って、おい、それ、ぜんっぜんクルマに関係ないではないか!せめてクルマに関係した内容を落書くべきなんじゃないのか?(笑)

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ははぁぁん、こういうモノで描いてんのね・・・。
でも、空き缶はキチンと持ち帰らないといけませんなぁ。

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"No spectator alowed here. Danger of life !"なぁんて書いてあるわりには、あっさりコースに立ち入ることができてしまったりするあたりは、さすがオウンリスクの国、という印象。

コースにはまだ一台も走ってなかったので・・・。

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当然、コースに踏み込んじゃうわけである。
これは、致し方のない、いわば本能的欲求だから、どうしようもないのである。
ついでに・・・、

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路面にタァ~ッチ!
いやぁ、触っちゃったぁ。ウレシイ・・・。

ひとりでモゾモゾこんなことをしているので、ハタから見ればただのバカである。
しかし、特に倫理上、問題視されることではない、はず・・・だ。

・・・と、しばしウェットなニュル路面とのスキンコンタクトを満喫していたら、遠くからカン高いエギゾーストノートが近づいてきた。もしや・・・、なんか、来た?
とりあえずそそくさとコース外に出て耳をすます。

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きたーっ!クルマが走ってきたー!
雪の影響はとりあえずなくなったらしい。
でも、勇ましく疾走してきたのは・・・、いたってフツーのクルマたち。

・・・ということは、今日は、一般開放day?

(つづく)