天気は快晴、絶好のツーリング日和。
10:00、友人Aとアパートの前で待ち合わせ。
僕と同じアパートに住むおじさんもツーリングに行くようで、同じように相方と待ち合わせしていた。
友人Aとおじさんはお互いの行き先なんかを楽しそうに話している。
リアシートに荷物をくくり、いざ出発。
今回の目的地は、オーストリアアルプスのGrossglockner Hochalpenstrasseという、ヨーロッパ屈指の山岳道路。
ホームページを見ると、いきなり「Motorcycle Heaven (オートバイ天国)」なんて堂々と書いてある。
いやがおうにも、気分は高まる。
期待と不安の入り混じった、独特の奇妙な興奮とともに、一路、南を目指す。
今回のルートはおよそこんな感じ。青線が一日めで緑線が二日めのコースだ。
(画像クリックで拡大)
Achen see。水の色がとてもきれいだ。
Achen seeから峠を下る途中の茶屋でひとやすみ。
見晴らしがよく、山に囲まれた谷に点在する町が遠くのほうまで見渡せる。
このへんで昼食。
一瞬、ポツリと雨が数滴落ちてきたが、またすぐに再びまぶしい日差しが。
だいぶ、オートバイの感覚を取り戻してきた。
日本でツーリングしているのと変わらない気分で走れるようになってきた。
これは、けっして「つまらない」ということではない。
不要な緊張が解け、本来の「オートバイで走る楽しさ」を、リラックスして感じられるようになってきたということだ。
さて、昼食を済ませたらいよいよ、「アルプス街道(Alpsstrasse)」の始まり。
こんな感じの、爽快な森の中を走るルートが続く。
友人Aとのランデブーも、だいぶ息が合ってきた。
(といっても、まだまだ気を遣ってしまうのだが・・・。)
しかし、油断は禁物だ。
爽快ルートは、時として一瞬のうちに「悪夢のルート」へ豹変するのだ。
ぜったいに、ムリはしない。
自分が楽しめるペースで走るのだ。有頂天になったら、ダメだ。
バスに追いついてしまったので、小休止がてら、お互いの走っている姿を撮りあう。
僕の撮影は失敗してしまった・・・。ごめんよ・・・。いつもはもっとうまく撮れるんだけど・・・。
途中の料金所でお金を払う。ここから、有料道路になる。
走るほどに、息を呑む景色が目のまえにひろがる。
大きな滝。Krimmler Wasserfalleという。
国立公園になっていて、滝の間近まで行くにはけっこうな料金を取られてしまうようなので、ここは遠くから眺めるだけでパス。
あと小一時間で、今日の宿泊地、Kaprunの町へ着く。
ここまでの道のりで、すでに存分にツーリングを満喫できた気分になっていたのだが、こんなのはまだまだ序の口なのであった。
(つづく)
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