次は、2Fの展示スペースへ。
真っ先に目に入ったのは911のPOLIZEI仕様。
325PSの997型カレラだ。
2006年5月から10月までの6ヶ月間、試験的に警察に導入され、50,000kmほど実際に使用されたようだ。
しかし、高価な車体、狭い室内スペースなどなど、警察車両として使用するにはいささか問題があったために、その後、この博物館に来ることになったそうだ。
いや・・・、あの・・・、試験的に導入するまでもなく、こういった問題は最初っから予想できるような気がするのですが・・・。
しかし、やはり「パトカー」はこの国でもチビッコに大人気のようで、この日訪れていたチビッコたちは、みな一様にこのクルマに目を輝かせていた。
そういえば、昔、日本にも911のパトカーがあったよなぁ・・・。
図鑑で見た記憶が。あ、たしかミニカーも持ってたな。
ということで、いまさっそく調べてみたら、新潟県警が1978年に導入していた。
そうか、あれは新潟だったのだね・・・。
VWビートルのシャーシおよびエンジン。
こうしてみると、あらためてシンプルな構造だ。
上方に高く突き出た冷却フィンと、それに冷気を送るファンの構成が一目瞭然。
FLAT 4空冷エンジンは、カットモデルになっているので、ことさらわかりやすい。
空冷エンジン独特の、シリンダーに深く刻まれた冷却フィンが美しい。
STYER XXX TYP 45 TAXI。
フェルディナンド・ポルシェが構造設計を手がけた。1932年から1933年にかけて、666台が生産された。
さて、ここでやっと、きれいな356の登場だ。
356C / 2000GS-CARRERA ('64)。
1,966cc、130PS。
これは356 "C"と呼ばれる最後期型の中で最強パワーのモデルにあたる。
ちなみに、356シリーズの生産終了は1965年である。
(つづく)
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