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やられてしまった・・・。

今日は、せっかくの日曜なのにミュンヘンは雨。
ということで、雨の休日の定番、博物館めぐりに出かけたわけなのである。

しかし、お目当ての博物館を満喫し、満足気分の帰り道に寄ったサービスエリアで、その事件はおこってしまったのである。

ひとやすみを終えて、駐車スペースからクルマをバックさせ、ギアを一速に入れようとしたその瞬間、P.D.C.(後退中に働く障害物センサー)のブザーがピピピピピ・・・と鳴り出した。
ナニゴト?と思う間もなく、「ガシャーン」という、あのいやーな衝突音が後方から聞こえてきた。

あー、他のクルマとぶつかっちゃったみたいだ・・・。

とりあえずクルマから降り、相手のクルマへと歩く。
そうとう、イヤな気分だ。

「☆△×!・・・Sorry・・・□☆◎・・・」と、ニコニコしながらおじさんが出てきた。
とりあえず英語が話せるか聞いてみると、かなり絶望的・・・。
しかし、自分に非があるのは完全に認めてくれているようだ。何回もSorryと言っている。
それはそうだ。僕のほうが明らかに先にクルマを出していたのだから。
さて、どうすればいいのか・・・と思案していると、おじさん、馴れた手つきでクルマから一枚の書類を取り出し、状況と自分の車両情報や素性を記入し始めた。
僕も、氏名や住所、免許証などの情報を書き込む。

お互いの損傷箇所も記入し、内容確認。
といっても、その書類はもちろんすべてドイツ語なので、書いてあることがほとんどわからない。
わからない箇所を聞くも、おじさん、ほとんど英語が話せず、ひたすらドイツ語での説明を繰り返すのみ。
かといって、あきらめるわけにはいかない。粘り強く、聞きかえす。
おじさん、近くにいた人に片っ端から「英語話せる?通訳してくれー」と当たってみるも、みんな冷たい反応・・・。
やっとのことで英語が話せるバイク乗りの若いおにいちゃんをつかまえ、通訳してもらっていちおう理解。

お互いの名刺を渡し、明日、電話で今後の対応を話し合うこととなった。
一段落し、再びクルマを発進させると、「ガガガ・・・」という異音が。
すぐにまたクルマを駐めて見てみると、インナーフェンダーがタイヤに当たってしまっている。
またおじさんのところへ行き、「ココモ壊レテル」と言うと、さっきの書類にインナーフェンダーの損傷も書き加えてくれた。複写式の書類なので、コピーのほうを受け取ってその場は別れた。
なんとか手でフェンダーを押し込み、タイヤと干渉しないようにして再出発。

あーあ、人身事故でなかったからよかったようなものの、それでもいい気分にはなれない・・・。

今回の事故は、下図のような状況。車両「あ」がわたくし、車両「い」がおじさんのクルマである。
わたくしはすでに後退を終了し、前進に切り替えようとしていたタイミング、そこにおじさんが突っ込んできた。
明らかに後方不注意である。

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そして、これがその書類。

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でも、こういう書類もクルマに常備しているとは、ドイツ、さすがだ・・・。

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今回のは「事故」と呼べないような軽い接触だったけれど、これを機に、いっそう事故には注意しなければ。

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事故といえば、最近アウトバーンでよく見かけるポスター。
無論、事故防止を訴えるものなのだが、他でよく見かけるような、クルマがグシャグシャになった写真を使ったものとは一線を画するものだ。
大破したクルマの代わりに、事故で亡くなった人たちの幸せそうな笑顔いっぱいの写真が使われているのだ。
他にもいくつか違う方の写真が使われているバリエーションがあるのだが、どれもみな、生前の幸せそうな写真なのだ。
これは、相当、心に訴える。
このポスターを見るたび、身が引き締まる。
生と死は、常に紙一重なのだという当たり前のことを痛切に考えさせられる。

200km/hで走ろうが250km/hに挑戦しようが、アウトバーンでは個人の自由だ。
だけれども、与えられたその「自由」には、常にそれと等価のリスクが伴うのだということをけっして忘れてはならない。