画像


よけいなお世話をしてしまった。


我が家の軒下に巣を作っているセキレイ。

最近、次々にヒナたちが巣立ちの時を迎えている。

でも、残念ながらいろんな事情で大人になれないまま、死んでゆくヒナたち・・・。

そんな中、一羽のヒナが家の前の道路をよちよち歩いていた。

羽ばたこうとして、でもうまく飛び上がれずにすぐに着地してしまう。

上空では、親鳥が見守っている。

よたよたしているうちに、すんでのところでクルマに轢かれそうになった。

「!」

思わず、走り寄って捕まえてしまった。




巣へ戻してやろうと試みるも、あまりにも高い場所なのでどうしても手が届かない。

仕方なく、一晩、家でかくまってあげることにした。

でも、それは全くの「よけいなお世話」だった。

夜になってネットで調べてみると、これは、やってはいけない行為だったのだ。

いくら無知だとはいえ、ちょっと考えてみればわかること。



翌朝、さっそく親鳥のいるところで、巣の近くに放してあげた。

親鳥が近くの電線からずっと見守っている。

画像


がんばれ。

何もしてあげられないけど、がんばれ。

でも、ずっと動かない。

大きな口をあけて、親鳥をずっと見つめてる。

どんな気持ちなんだろう。


一時間後。


ちょっと目を離した隙に、ヒナは、道路でクルマに轢かれて死んでいた。


庭に、お墓を、つくった。


どうしようもない気持ちになった。

いろんなことを、考えさせられた。



ごめんなさい。