画像


あぁ、愛しの356。

ずっと、ずっと憧れ続けて、やっとついに手に入れた僕の356。
始めに書いておくが、これは、インターメカニカ製だ。
いわゆる、「レプリカ」である。

「あぁ、ニセモノね」という感想を持つ方も多くいらっしゃるだろう。
それはそれで間違っていないが、そんなひとことでかたづけられてしまうのも、とても残念なことだ。

これは、「インターメカニカの356」なのだ。
僕は、ずっと、これが欲しかった。

Ferry Porsche博士、フランク・レイズナー氏、そして、かの有名な堀井正昭氏。
この三人の偉大な情熱の結晶が、この356なのだ。
誰ひとり欠けても、このすばらしいクルマは生まれなかった。

堀井氏については、こんな記事もある。
http://trs-d.jp/kirari/files/pickup/04/voice04.html
この取材が行われた2007年7月は、ちょうど僕が、期待と不安でいっぱいになりながら、ドイツ生活を始めた時期だ。

僕はずっと、この堀井氏に直接、自分のためだけの356をオーダーするのが夢だった。
しかし、その夢はかなわぬまま、氏は2009年5月に惜しまれつつこの世を去ってしまった。

だけど、いまこうして、少し形を変えて、僕の夢は実現した。
いま考えられる中で、最高の形で。
だから、いま僕はとても満足している。

そう、夢は持つものだし、叶うものなのだ。

たかがクルマ。

だけど僕は、こうして自分のすきなものを通して、とても多くの大切なことを教えてもらっている。