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これからなんとなく我が家の恒例となりそうな、見知らぬ町の週末散歩。

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今日は、Stuttgartからクルマで一時間弱の小さな町、Bad Urachへ行ってみた。

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ここ最近は、さすがにサイクリングを楽しむにはちょっと寒い。
かといって、家にばかり閉じこもっていてはもったいない。
なにより、週末の大切な必須科目である「気分転換」ができない。

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だから、普段はさっと通り過ぎるだけ、あるいは、気にもかけないような、近場の見知らぬ小さな町にぶらっと出かけて、ただぶらぶら歩いてくる、ということを始めてみた。
運動不足解消にもよいではないか。

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日曜はお店が閉まっているので、こんな小さな町はとてもひっそりしている。

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夫婦ふたりで、目的も持たず、ただぶらぶらと歩く。
必然的に、歩きながらいろいろ話をすることになるので、お互いのコミュニケーション活性化にもなるし、なかなかよい感じ。

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この町は、看板がキレイだ。
巨大ぶどう・・・。

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こんな田舎の町でも、少なからず地元の観光客とおぼしき人々がいて、同じように、ただぶらぶら歩いている。

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僕は、大きな都市よりも、こういったひっそり静かな小さな町のほうが、断然、好きだ。

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ドイツの町でいつも驚くのは、どんなに小さな町でも、それなりに個人商店ががんばっていること。
町の中心には、かならず広場"Marktplatz"があって、その周りにいろんなお店が集まっている。
この作りがとてもいい。「広場」の存在って、すごく、いい。

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どんなに小さな町でも、うらぶれた雰囲気がないのがフシギだ。
一軒一軒、どんなに小さなお店でも、それぞれがショーウインドゥにキレイな飾りつけをしていて、美しくて楽しい。
古い民家も、それぞれていねいに手入れされて、それが、全体としての町の美しさにつながっている。

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翻って、日本の小都市。いまや壊滅状態ではないだろうか。
かつては多くの人でにぎわっていたであろう「駅前商店街」。
そんなにぎわいはとうに過去のものとなり、いまはシャッターの閉まった店ばかりが並ぶ。
とても便利な、クルマを前提とした「郊外型超大規模店舗」の大群が台頭し、いまやどの町の個性も均一化されてしまっているような気がする。

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「観光!復興!町おこし!」なんて、大げさに張り切りすぎて、ヘンなことを始める必要はない。
その場所、その土地、そこに住む人々・・・。
それをありのまま、そのまま、そこの「文化」として大切に、継承してはいけないものだろうか。

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ほんとうは、日本の風景だって、負けないくらい、とてもきれいで美しいはずだ。

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それを、忘れないようにしたいなぁ。