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はじめてのアフリカ大陸。

あの有名なピラミッドというものを、ついに、この目で見てきた。

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これは、最も大きなクフ王のピラミッド
月並み極まりない表現だけど、やっぱり、実物はとんでもなく大きい。

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この写真は、10km強離れた場所にある、カイロタワーから撮ったギザの三大ピラミッド。
望遠レンズで撮っているとはいえ、砂埃に霞みつつもはっきり見える。
右からそれぞれ、クフ王、カフラー王、そしてちょっと小さくメンカウラー王のピラミッド
クフ王のピラミッドがカフラー王のものより低く見えるが、実際はクフ王のピラミッドのほうが高い。

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ピラミッドのあれこれに関しては、それこそ星の数ほどいろんな説があって、興味は尽きないわけだけど、いやはや、ホンモノを見ると、ますます不思議でたまらなくなる。
このスケール感、写真ではなかなかわからないが、底辺のあたりに豆粒のように写っている人間と比較すると、その大きさが少しは伝わるだろうか。

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よんせんごひゃくねんもまえに作られたものが、いまだにこんなにリッパにそびえたっている。

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カフラー王のピラミッド上部は、建設当時のままの化粧石が残っている。
いまではどれも「ギザギザ」なピラミッドだけど、完成当時は、全面があんなふうにキレイにツルツルの仕上げだったわけだから、またまた驚愕レベルがぐんと上がって鳥肌モノだ。

鳥肌も収まらぬまま、その内部へと潜り込んでみる。
狭い通路を下って、また上る。
そして、まっすぐ歩くと、小さな玄室にたどり着く。
そこには、何も、ない。

何もない空間の隅に、ぽつんと石棺のようなものがあるだけだ。
だからなおさら、その不思議さが際立つ。

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三大ピラミッドといえば、このスフィンクスも。

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意外にかわいい後ろ姿。

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そして、その神秘的なまなざしがまっすぐに見つめる先は・・・、

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KFCとPizzaHut、というのは、すでに使い古されたネタか。

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こちらは、ギザのピラミッドから約20km南のダハシュールに位置する、赤のピラミッド
比較対象物がないと、大きさのスケール感が全くわからなくなるけど、高さ104m。

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この場所から南に視線を移せば、左手に黒のピラミッド、右手に屈折ピラミッドが見える。

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残念ながら、この屈折ピラミッドは、こうして遠くから眺めるだけ。

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赤のピラミッドは、4分の1ほど上った中腹に、内部への入口がある。

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えっちらおっちら上って、入口付近から振り返ると、こんな景色が広がる。
はるか彼方に、サッカラの階段ピラミッドが小さく見える。

入口から続く、これまた長くて狭い通路を下っていく。
その先には、三つの部屋があるが、これまた、空間があるだけ。
いったい、ほんとうに何なんだろう?ピラミッドって・・・。
科学的な調査情報から、アヤしげな説まで、いろいろ読んでいくだけでも無限に想像はひろがっていく。

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そして、サッカラ階段ピラミッド。世界初のピラミッドといわれている。
4700年前の建造とのことだ。気が遠くなる。

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ここには、周辺施設として様々な付属建造物の遺跡が残されている。

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右手かなたに、ギザの三大ピラミッドが見える。
ちなみにここからの距離は直線距離で14kmほど。

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当時のようすを想像してみるけれど、なかなかうまくいかない。

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メンフィス遺跡に横たわる、ラムセスII世の巨像。

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15mの大きさにもかかわらず、すばらしくていねいな作り。

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このスフィンクスは、ギザのものについで、エジプトで2番めに大きなもの。全長8m。

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カイロ市内にある、考古学博物館。
写真撮影は禁止だったため、館内の写真はないけれど、お宝満載で圧倒された。

ちょうどいま、東京でもツタンカーメン展をやっているようだけど、ここには、ホンモノの「黄金のマスク」をはじめ、ツタンカーメンの副葬品がわんさか。
そのどれもが、理屈抜きにすばらしい。
しつこいようだが、とても3000年以上も昔のモノだとは信じがたい。

どれもこれもが、色鮮やかに輝いていた。

他にも、歴代ファラオのミイラなどなど、僕のような素人には想像もできないくらいの価値ある展示でいっぱいだった。

古代エジプト。

ミクロの世界からマクロの世界、過去と現在、そして未来。

普段の生活で意識する大きさや時間のスケールが、ぐぐぅーんと拡張されてめまいがしそうな体験だった。


次回は、別の意味で感じためまいについて。