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しばらく忙しくしていたら、もう12月も半ばを過ぎた。

今月始めは、一週間ほどドイツに行ってきた。
一年以上行ってなかったので、久しぶりのドイツだ。
12月のドイツといえば、クリスマスマーケット。
時間を見つけて、ちょっとだけ行ってみた。

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相変わらず、キレイなこと。
とにかく、光の使いかたがうまい。
いや、光と影の使いかたが、うまい。
明るくて派手ならいいってものではないということを、よーくわかっている感じだ。
何事にも、光と影は必ず対として存在するものだ。
どちらかだけ、ということはありえない。

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Stuttgart市役所の窓は、例年通り、アドベントカレンダーになっていた。

日本では、このところすっかりLEDが普及して、いくつもの色がピカピカチラチラと街で光っているけれど、こちらではあくまで色の種類は控えめ、暖色系の単色路線で勝負だ。
ぼくは、こっちのほうが好みだなぁ。

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グリューワインで、ほっこり暖まる。

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話は変わって、写真のカメラ。

もう8年ほど前、えい坊が一目惚れした勢いで買った、ライカ「C-LUX 2」。
ライカといっても、知っている人にとっては常識だけど、中身はパナソニックそのままの「着せ替えモデル」のような機種。
そのくせ、ベースモデルと較べたら、びっくりするほど高い値段がついていた。
だけど、あの赤いロゴマークとすっきりしたデザインにやられて、えいやあ!と買ってしまったカメラだ。

そのカメラが、壊れた。
撮る写真には必ずレンズの中に入ったゴミが写り込むようになり、レンズシャッターはまともに閉まらなくなり、さらに、背面の液晶パネルがスーツケースの中で盛大に割れてしまったのだ。

カメラ屋さんに持っていき、修理の見積もりをとってみた。
届いた見積もりは、レンズユニットと液晶の交換で、3万5千円。

さ、さんまん、ごせんえんっ !!

・・・立派な新品のカメラがじゅうぶん買える金額ではないか。

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当然、ココロがぐらぐらぐらついたけれど、ぼくは、修理をお願いした。

・・・バカだ。

何を好き好んで、時代遅れのデジカメにそんな大金を払ってわざわざ修理するのか。
進歩目覚ましいデジカメ界において、8年落ちといったらそれはもう骨董品レベルの性能なのに。

だけど、これでよいのだ。
気に入ったモノは、手入れして、修理して、愛着をもって永く使うのだ。

出番は多くないけれど、このカメラは気に入っているものだ。
それなのに、それをぞんざいに扱っていたぼくが悪い。

だから、これは授業料なのだ。
気に入ったモノは、手入れして、修理して、愛着をもって永く使わなければならないのだ。

修理から戻ってきたライカは、なんだか以前より輝いて見えるから不思議だ。
直した部分以外は何も変わっていないはずなのに。

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大寒波がやってきたということで、まだだいじょうぶと思いながらも、一週間ほど前、冬タイヤに交換した。
交換して正解だった。この一週間はとても寒く、雪が降った日もあった。

こちらも着々と骨董品化しつつある我が家のパンダ号。
タイヤ交換ついでに、下回りをまた軽く点検してみる。
先日も点検したばかりだから、およそ察しはついているのだけど、やっぱりいろいろとガタがきている。
生き物と違って、当然ながら自然治癒などしないので、先日見つけた不具合はやっぱりそのままだ。

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普段はえい坊が通勤に使っているので、僕自身が乗る機会はめっきり減ってしまった。
だから、たまにこうして点検したり乗ってみたりするのは大事なことだ。
しばらく放っておいたうちに、ずいぶんとあちこちにガタがきている。
特に足回りの劣化具合が激しい。

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できるだけ早く対処したほうがいい部分もあるので、さっそくお世話になっている整備工場に。

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15万kmを超えた我が家のパンダ号。
いろいろガタが出てきて当然だ。

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いい機会なので、ステアリング、足回り、冷却系その他もろもろ、機関系を中心に、気になるところはまとめて大幅リフレッシュすることにした。
今回はエンジンも降ろしての作業になりそうだ。

部品の手配もあるから作業は年明けになるだろうけれど、再びシャキッとした走りになるのがいまから楽しみだ。

手に入れてから、早いものでもう15年以上。
生産終了してからももうだいぶ経ったので、この先は部品の確保も課題になってくるだろう。
だから、いまのうちに機関系に一度きちんと手を入れておくのは、今後のために必要なことだ。

かけがえのない我が家の一員だから、手放す気にはまったくならない。

気に入ったモノは、手入れして、修理して、愛着をもって永く使うのだ。

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我が家の優等生、ハイゼット号も冬タイヤに交換。

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こちらはまだ手に入れて2年弱だけど、こいつももう、すっかり我が家になじんでいる。
とても気に入っているし、こいつのいない暮らしも、もう想像できない。

気に入ったモノは、手入れして、修理して、愛着をもって永く使うのだ。

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いっぽう、我が家の至宝、356は冬タイヤになぞ交換しない。

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久しぶりにお日さまの下に連れ出してみたものの、この日はさすがに風の冷たさに耐えられず、トップを閉めてのドライブ。
トップを閉めれば、強力なWebastoヒーターのおかげで、真冬でも驚くほどぬくぬく快適。

356は快調そのもので、いまのところ不安要素は一切ない。
しばらくは必要最低限の手入れだけでいけそうだ。

気に入ったモノは、手入れして、修理して、愛着をもって永く使うのだ。

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バイクに乗るときや遠くに旅行するときに履いている、お気に入りのブーツ。
ソールがだいぶ磨り減ってきたので、そろそろソールの張り替えをしたいところ。
冬の間に、張り替えてもらおう。

気に入ったモノは、手入れして、修理して、愛着をもって永く使うのだ。

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コーヒー豆を挽く。
母が若かりしころ気に入って買ったという、このコーヒーミル。
おそらくもう半世紀くらい前に作られたモノだろう。
ずっしり重くて、たまらない雰囲気だ。
そして、いまもこうして、元気に現役バリバリだ。

気に入ったモノは、手入れして、修理して、愛着をもって永く使うのだ。

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毎日大活躍しているストーブのうえでは、けんちん汁がちょうどよく煮えたころ。
このストーブも、我が家になくてはならない、大のお気に入り。

気に入ったモノは、手入れして、修理して、愛着をもって永く使うのだ。

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ぼくは、たくさんの気に入ったモノと暮らすことができて、とても、しあわせだ。