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今日は、ぼくのもうひとつのお気に入りである、バイクのお話。

今朝起きると、昨夜から降っていた雨もすっかり止んで、比較的あたたかそうなお天気。
よし、久しぶりにちょっとバイクで散歩してくるか、と、すがすがしい気分で走り出した日曜の朝。

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昨夜の雨もあり、山沿いはちょっと路面状況に不安があるので、海沿いに南へ走る。
ふらりと立ち寄ってぼおっとするのにちょうどよい、小さな港にGSを駐める。

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しばし、ひとりで景色を眺めながら、ぼおっとする。
風は少し冷たいけれど、とても気持ちがいい。

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この顔に一目ボレして、早11年。
これまで、一度たりともトラブルを起こさず、ぼくをいろいろな場所に連れて行ってくれた。

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ただいま、47,000kmちょっと。
この11年のうち、ドイツにいた4年間は乗っていないから、実質、6年間での走行距離だ。
平均すると、年間8,000km弱。
とはいえ、去年と今年は、以前に較べてあまり走らなかったように思う。
来年からは、また走る機会を増やして、ロングツーリングしたいなあ。

・・・なんてことをいろいろ考えつつ、さてそろそろ帰ろうかとまた走り出す。
港から国道までの細道をゆっくり走っていると、なぜか突然のエンスト。
あれ? エンジン冷えちゃったのかな? なんだろう ?と思いながらも、セルを回すとあっさり再始動。
特に気にもせず、また走り出して国道へ。

国道に入り、加速しようと大きくアクセルをひねった途端、ガス欠のような息継ぎが発生して、またエンスト。
とっさにクラッチを切り、惰性で路肩に寄る。

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県境のトンネル手前に駐め、しばし考える。
ガソリンは今朝出がけに満タンにしてきたばかり。
バッテリーも快調、セルは元気よく回る。

だけど、今度は何度トライしても再始動しない。
点火していないのか? 燃料がきていないのか?

いずれにしても、こんなことは初めてだ。
昔ながらのバイクなら、こんな場合のいろいろな対処の仕方は心得ているけれど、電子制御満載のGSはお手上げだ。お恥ずかしながら、さっぱりわからない。
まあ、仮に原因がわかったところで、おそらく応急処置して再始動などできないはずだ。
なんとなく、直感的にそう感じたぼくは、バイク屋さんにヘルプの電話をかけるため、道路わきにあった廃工場のほうへ振り向いて歩こうとした。

その瞬間、頭に激しい痛みが。

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間抜けなぼくは、振り向きざま道ばたの道路標識のカドにおもいっきり頭をブツけてしまったのだ。
よりによって、こんなにトンがったところに。

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電話でバイク屋さんに事情を話すと、幸い、ヘルプにきてもらえることに。よかった~。
安心して廃工場の片隅に座り、ほっと一息つきながらブツけた頭を触ってみたら、かなり流血しているではないか。
あ゛~あ。

さっきまでのすがすがしい気分は一転。
こんな寂しげな場所で、ひとり頭から血を流しながら助けを待つ身になろうとは・・・。

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さっそうとヘルプが到着したときのお姿といったら、それはもう、神様に見えましたよ。

とりえあず家まで送ってもらい、GSはそのままバイク屋さんへ。
その後、先ほど入った連絡によると、どうやら燃料ポンプあたりが怪しいとのこと。

たしかに、そろそろGSもきちんと総点検しなきゃなあ、次の車検に合わせてしっかり点検整備してもらわなきゃ、なんて考えていたところだった。
だけど、まさか今日、こんな目に遭おうとは。

予想外にツイてない一日だったけど、まあ、こんな日もあるさ。
事故にならなかっただけでもよかったと思わねば。

あぁ、頭のキズがズキズキ痛い。